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チープなギター

[ Bar-007 ]

チープなギター_e0107476_4564790.gifさて、前回はかなり熱くなっちゃったな(笑)。でも今回もそー予想されるな。確かメタル少年に変身してしまった俺まで話たんだよね。そうそう、ACTIONとの出会いだ。これは結構凄いぞ!TVを観てたんだよ。たしか『レッツゴーヤング』だったな。そしたらなんと、そこにACTIONが出演してたんだよ。これって知ってる奴は希少だな。勿論大ファンは別だけどさ。いやービビったよ。だってアイドルなんかと一緒に座ってるんだぜ。今じゃよくあることだけどさ、当時はまさかメタルバンドをTVで観られるとは思わねーだろ!しかも超イカシテタ!ばっちりケバイ化粧をして全身レザーで膝までのロンドンブーツ。しかも超細くてさ。VO & Gの『よしろうさん』がもってたギターなんか腰より下でさ。俺メタルギターリストが高い位置でギター弾いてるのがあんまり好きじゃなかったんだよ(笑)。たしかに弾きやすいとは思うけど、これって偏見だな?とにかく大ショックだった。そんで一瞬にして大ファンになってしまった。曲名は『AMERICAN KISS』だった。もー即行『たかのり』に電話してさ。大興奮だったよ。それで急いでレンタルレコードに行って(考えてみると懐かしいな)アルバム『HOT ROX』をゲットしたんだ。それから毎日そのアルバムを聴きまくって練習したよ。勿論フリもね。指指す練習とかさ(笑)。きっとその影響で俺が本格的にVO & Gになったんだと思う。でも無茶苦茶だな。今も昔も影響されたアーティストってMOTT THE HOOPLEやJIMI HENDRIXやジョニーサンダースやTHE STREET SLIDERSってさ。でもね、みんなV0 & G だろ。筋がとおってるじゃん。

ス ジ ガ ト オ ッ テ ル ジ ャ ン

中3の学園祭が初ステージだった。その頃はとにかく早弾きばっかり練習してたな〜(笑)。初めは気持ちばっかり高ぶってるから右手と左手が全然あってなくてさ。でも指だけは早いんだよ(笑)。しかも結構、疲れるんだよ。そんである時気づいたんだけど、唯一俺の大好きなHRギターリストのエディーって全部を弾いてないんだよ。テクニックっでいうと『ハンマリング&プリング』って技でさ。しかも俺はそっちの方がむいてるって思って早弾きプレイヤーからトリッキープレイヤーになった。最初はACTIONのコピーバンドやってたんだけど、どーしても当時の俺には無理だった。愕然としたな。獅子座流星群が全部アタマに降り注いできたような感じだった。それでヴォーカル入れて組みなおした。結局演奏した曲がACTION『サイキック・ウォーズ』、LOUDNESS『アレスの嘆き』、HOUND DOG『涙のBIRTHDAY』。一体どんな選曲なんだか(笑)。

高校生の時はずっぽりバンドにはまってた。17才の時に誘われて結成した『LORDS』はまさにジャパメタ系だったよ。その頃はマイケル・シェンカーが大好きだった!あの痺れるよーな泣きのギターには感激したな〜。そしたら段々、早く弾くことの興味が無くなってきたんだよね。だから涙流しながら陶酔する練習ばっかりやってた(笑)。変だよな。でもね、今だにそういうギターは好きだよ。最近またやってるかな。『ノルウェイの森』とか新曲の『魂の歌』とかで。気持ちいいんだよ、あーいうギターを弾いてる時が一番幸せ。高校も卒業してバイト始めた頃はとにかく機材に凝った!もー借金地獄だった。俺のライバルで『Konta』っていうスゲー強烈なギターリストがいたんだけど、さすがに彼の借金ほどではなかったけど(笑)。とにかくステージに大型のアンプやらラックシステムのエフェクターやらを並べるのが楽しくてさ。なんか威圧感みたいなものかな?でも実際使ってるのって僅かだったりしてさ。今考えると無駄使いだったな〜。しかも殆ど残ってないんだからさ。ギターにも凝った。オリジナルギターを頼んで作ってもらったり。しかも何十万もかけてだ!馬鹿だったなー。そうそう、ある時ね某メーカーのモニターだった頃、レコーディング用に作ってもらったギターを弾いたら最悪でさ、あまりに最悪なんでどーするってなったんだよ。丁度、俺の車に自作の超チープなギターがあったんで仕方ないから試しにそれを使ったら、最高に素晴らしい音がしてしまい、みんな驚いたことがあった。それ依頼、高いギターが嫌いになった(笑)。だから今でも自分で作るようにしてる。だって数十万のギターよりガラクタ集めて作った俺の¥3000のギターの方がいい音するんだぜー!

イ イ オ ト ス ル ン ダ ゼ

ところで最近は自分の基本的なスタイルにやっぱり戻ったね。いわゆるロックギターってやつね。STARS'N STRIPESを結成したての頃に久し振りにMOTT THE HOOPLEを聴いたらすっかり戻ってしまった(笑)。久し振りに聴いた時は『なんでこんなにチープなんだー!』って改めて思ったけど、最高にイカしてたんだ。言葉でもあらわせないし、ましてや音符なんかにも出来そうにないギター。味があるんだよな〜。勿論、好みだけどね、俺にはしっくりくる味なんだよ。一般的には下手くそなんだろうけど、そーじゃない。味があるんだよ、味が。俺的にはそーいうことを感じさせることのできる奴が上手いギターリストだと思ってる。

『よしろうさん』に会いたいなー。今夜もあそこで飲んでるかな?


チープなギター_e0107476_3285270.gif□BGM : Sunday Morning
■THE VELVET UNDERGROUND & NICO
『THE VELVET UNDERGROUND & NICO』

1967年にリリースした1st。やっぱりこれが最高傑作じゃないかな。アンダーグラウンドの危険な香りがプンプンしているサウンドが大好きだ。とくにLOU REEDのイージーな歌はイカシテいる。発売当初はこのアルバムの最高チャートが米171位だったとは信じられない。きっと当時の音楽社会がまだ入りこめない程の先駆けたサウンドだったと思う。ANDY WARHOLがデザインしたこの『バナナ』のジャケットも刺激的だった。俺はひそかにLOU REEDのギターもアバンギャルドで大好きです。B面ラストの『European Son』のエンディングの弾きまくりはクレイジーすぎる!
by ohpg | 2001-11-26 06:56 | Bar's Column
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