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答えの出口を探して

[ Bar-014 ]

e0107476_5448.gif明けましておめでとう!今年もヨロシクたのむよ。ところで2002年はどんな年だった?俺にとってはそこそこ充実していた年だったよ。勿論、浮き沈みがあったけどね。ま、それらも含めて充実していたという訳だよ。SNSに関してはライヴが少なかったのがストレス気味だったけど、今年はがっちり固めてライヴにツアーにと様々な面で戻していくつもりだ。
まだまだやりたい事も山程あるしな。

ところで昨年11月にコンピレーションアルバムで『魂の歌』がリリースされた。以前から曲に関する詳しい紹介というか説明なんかもしていこうと思ってたんだけど、気がつけば年もあけてしまったようだ(笑)。HPにおいてやり残したことはそれくらいかな。なので今夜は『魂の歌』について話さないかい。  

そうだな〜歌詞の話からでもしてみようか。まず.....
俺は『架空』なモノを書くのが嫌いだ。もっとエゲツナイ言い方をするなら『嘘』を書くのが嫌いだ。勿論、作家によってはテーマから様々なイメージを作り上げて素晴らしい詞を作り上げる人もいるけどね。そういう方々ややり方を否定している訳ではない。あくまで俺は嫌いだという事。其れ故に普段、何でもかんでもポイポイと書ける訳もない。だから普段の生活がとても重要になってくるんだよ。規律正しいという意味じゃなくて、俺の生活がね。大した事じゃない。散歩したり人と話したり洗濯したり掃除したり本読んだり怒ったり泣いたり笑ったり酒飲んだり.......そう言う事がだ。それらの現在進行している事もそうだし、過去においての出来事もそうなんだよ。その中で楽しいこと、楽しかったこと、逆に辛い事、辛かった事、忘れたい事なんかもある。なんかさ、ここ数年は俺自身の中で電気のスイッチが急にパチっとついたように変わった事があった。それは忘れたい事や信じたくない事に対して真正面から向き合う事が出来るようになったという事だ。認める事が出来るようになったって言い方の方がいいかな。そんな状況の中で書いた歌が『魂の歌』だった。


つまりこの歌のテーマは『失ったモノに対して向き合って生きていかなければならない』と言うものだ。


今回は特に今まで失ってきた大切な人々に対して書いた詞だ。その中には身内だったり親友だったり恋人だったりと様々な人々がいる。しかも未だに何故死んで逝ったのか分らない事もある。今となっては本人にしか分らない事だろうが、残された俺にとってはとても重要な事でもある。ちょっと個人的な話になってしまったけど、いい機会なんで話をすすめるとするよ。
人の運命なんてものは分らない。誰かがそれは運命だなんて言う事もあるけど、決して本人が求めた事ではないのも事実。それぞれの人生において起こり得る様々な出来事に極面した時に何かが生じるんではないだろうか?そしてそれらは求めた事とは裏腹に勝手に訪れる場合だってありうるのだ。そしてそれらの状況の中で物事がうまく繋がっていく場合と何処かで歪みが生じる場合があるのではないかと俺は思う。きっとそうだと思う。その結果、自ら『死』を選んだ人々が実際にいるという事であり、そうなってしまった人々もいる。生と死は常に対極にあるものなのだ。それゆえに『死』と言うのは起こり得る事実なのだ。


俺が考えている事は、過去の失態についての報いや後悔ではない。その時に彼等が一体何を考えて求めていたかという事だ。実際にこの先、理解できる事が訪れるかどうかは分らないが、俺は彼等が出した答えの出口を探して生きていくのだろう。じゃ、それが俺にとっての運命なのだろうか?それも分らない。
もしかしたら今まで話した事を聞いて『大変だね』とか『可哀想だね』と思う人もいるかもしれないが、そんな事はない。無理もしていない。愛した人達だからね。だからそこから逃れる事はできないんだよ。


『魂の歌』以外でも『ノルウェイの森』や『長い夢』に関しても同じ事が言える。 結局俺は長い間そうしてきたしこれからもそうして行くのだと思う。

曲に関してだと、これも考えて作る事ができない。なんとなく歌詞と同期して浮かぶだけだ。特に理由もない。そう歌いたかっただけだ。でも、周囲は意外だったりもしているみたいだけど、俺にとってはそんな事はない。むしろこういう曲調が好きなんだよね。バラッドが好きって意味ではないよ。こういう曲調がバラッドだとも思っていない。むしろSNSで言ったら最高のバラッドは『恋のペペロンチーノ』だと俺は思っているしね。

ロックバラッドにおいて常にひとつの形式としてとりあげられるのがLED ZEPELLINの『天国への階段』だったりする。勿論、俺も好き。でも歌詞においても曲にしても個人的に一番好きな曲はPINK FLOYDの『あなたがここにいてほしい』だ。ま、痛快系ロックではないけどね。タイトルだけ聞くと恋人に歌った曲っぽいけど、そうじゃない。男が男に歌った曲なんだよ。それは狂人になってしまった友人だったり戦友の為に歌われたものだ。

今でも、おまえは分かっているのか?
天国と地獄、青空と苦痛の違いを..........
冷ややかな鋼鉄の線路と緑なす野原の違いを..........
暖かい微笑みと偽りの微笑みの違いを..........

僕らは来る年も来る年も
ひとつの金魚鉢の中をさまよう哀れな魂
同じ大地を走りまわるだけで
一体何を見つけたというのだ?
結局、昔と変わらぬ恐怖だけ
おまえがここにいてくれたら........

俺の勝手な解釈だが、相手に対する問いかけや、答えが分らずにもがいている様子が伺える。きっとギルモアもそんな彼等の事を愛していたからこそ悩み苦しみ、答えを探そうとしているんじゃないかな。

さて、2003年、年も明けた。
昨年末から年始にかけて俺は俺の生活を取り戻しつつある。かなり軽快な感じで何かが始まろうとしている。ステップを止めてはいけないのだ。そして俺の知らない裏側の世界から羊男がひょっこり顔を出してくれるのももうすぐだろう。


e0107476_422361.gif□BGM : What's New
■JOHN COLTRANE QUARTET『Ballads』

1961年にIMPULSE!. MCM Recordsからリリースされたジャズの名版中の名版。コルトレーンのSaxはとにかく大好きだ。普段は激しいソロでお馴染みだが、このアルバムでは甘く切ないバラッドを聴かせてくれる。一説によればマウスピースが破損していたとか見つからなかったなどしてスローなプレイを行っていると言う話しもあるが、そんな事はどうでもいいくらいに素晴らしいアルバムだ。マッコイ・タイナーが加わったカルテットは60年代を代表するグループでもある。まさに薄暗いバーにはピッタリなアルバムだと思う。物思いにふけられるんだよね〜。
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by ohpg | 2003-01-09 04:03 | Bar's Column