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IAN HUNTERが教えてくれたこと

[ Bar-020 ]

e0107476_5104561.gifかなりご無沙汰だよね。ここしばらくはレコーディングにアルバムのリリースやら何やらでバタバタしてた。大分、というか幾分落ち着いた感じかな。ま、ちょっとね。忙しいのが性分だと思ってるけど生活のリズムが凄くグチャグチャだったんで1週間ほど実家で療養生活をしてきたよ。お陰で随分回復したんで体調もいい感じだ。さ〜てと、今日は何を話そうかな〜って既に俺の中では決まっているんだけどさ(笑)

先日、久し振りにCDを買った。久し振りっていうとあまり音楽を聴かないように思われるけど、CDよりレコードが好きだからCDってあんまり買わないんだよ。新譜はCDしかないから仕方がないけどね。で、何を買ったかと言うとIAN HUNTERの【RANT】だ。またイアン・ハンターの話か!って思ってる奴もいそうだけど、好きなんだからい〜じゃないか(笑)。何度も言うが、俺はMOTT THE HOOPLEが死ぬ程好きだ。サウンドも歌も歌詞もグルーヴもルックスも全てに於いてだ。イアンの自虐的なスタイルな中に見え隠れするクールな一面。俺の好きなロックンロールをこのバンドは全て持っているのだ。始めて出逢ったのは確か中学生くらいだった。雑誌をパラパラ見ていたら、何だかグリグリのカーリーヘアでH型のギターを弾いているイカシタ奴が載っていた。まずは"何だこりゃ!"って印象だった。勿論その頃は既にMOTTも解散していたので所謂ロックレジェンドみたいな特集だった訳。俺はそのイアン・ハンターに目が釘付けになってしまった。黒いイカしたジャケットに真っ白いフリルブラウス。顔が隠れるんじゃないかと思うくらいにデカいサングラス。その時に紹介されていたアルバムが【THE HOOPLE/ロックンロール黄金時代】だった。あのこれまたグリグリなカーリーヘアのジャケットに更にノックアウトされて、一瞬にして俺はMOTT THE HOOPLEのファンになってしまった。しかし俺の周りでは誰もそんなバンドを知っている奴もいなく、レンタルレコード屋を巡り巡ってやっとレコードを見つけた。勿論、レコード屋にはあったが、買えるような金もなかったんでね。レンタルで十分。ん?アイフル?で、レコードから流れてきたサウンドはまさにロケンロー!ロックンロールじゃない、ロケンローなのだ。イアンの上手いんだか下手なんだか微妙で刺激的な歌に転がっていくようなグルーヴ。ギターソロなんか殆どないがとにかくカッコ良かった。そんな出逢いだったんだな。

MOTTが解散してからイアンはソロ活動を行っていた。相棒はこれまた俺の大好きなミックロンソン。でもMOTTのグルーヴが好きな俺は正直、死ぬ程は聴かなかった。勿論レコードは殆ど持っている。どの時代のアルバムを聴いても確かによかったよ。うん、でもMOTTが好きだった。歌も歌詞も何も変わってはいないんだけどね。ん〜上手く言えないけど...。時代が流れ年もとったから等という事もなかったんだが....。いつしかレコードも針を落とす事なく大切にしまっておいたんだよ。時々は聴くけどね。
イアンのオフィシャルサイトを見ていて2001年にこのアルバムをリリースしたのは知っていた。その頃同時に2枚組のソロベストもリリースされたのでそれは買った。でもファンとして欲しかっただけで実際、聴く事は少なかった。断っておくが、ソロになったイアンを否定している訳ではない。俺はイアンが何を考えどんな歌を歌おうが好きだ。アルバムだって裏切られた事は一度もない。ただ何度も言うが、MOTTの存在が俺には大きかったんだよ。きっとイアン自身も苦しみ、悩んできた事に間違いはないと思う。評論家じゃないからね。俺はいつだって好きでいられるんだよ。

オ レ ハ イ ツ ダ ッ テ ス キ デ イ ラ レ ル ン ダ ヨ

先日、親友のタツヤ/DESTINYが働いている京都磔磔でイアンの【RANT】を聴き、俺にメールをくれた。"IAN HUNTERのRANTを聴いてたらGisukeに連絡したくなった!"と書かれていた。それを読んでイアンと俺を結び付けられた事がとても嬉しかったと同時に何だか俺も聴きたくなってしまった訳だ。で、数日前にHMVに行きアルバムを購入。何か久し振りに重みを感じたな。実は一緒に初めて見たMOTTのライヴ盤もあったので買ったんだが、どちらかと言うとそのMOTTのライヴ盤を買った事が嬉しかったんだな。でも家で最初に【RANT】をかけた。
静かなカッティングギターからイアンの歌が流れ出しリズムインしてゆく。音もバランスも良く、悪い言い方をすると今時な安定したバランスだが、次第に俺はアルバムに引き込まれていくのが分かった。何だ...何だ....そうだそうだ、これだ、これだ。イアンの歌だ、イアン節だ。これだよ、これだぜ!!これだぜー!!!!俺は自分でも気が着かないうちに涙が溢れてた。俺はイアンの歌を聴いて感動しているぞ!俺の好きなイアンがいるぜー!

あの転がるようなロケンローのグルーヴもクールで自虐的な音も全てがこのアルバムにはあったんだ。心から嬉しかった。俺はイアンが好きなんだ!って大声で叫びながら街中を走りたい気分だったよ。音楽を聴いて感動するって素晴らしい。それがイアンのアルバムで涙を流せたと言う事に俺は誇りさえ感じたよ。

ナ ミ ダ ヲ ナ ガ セ タ ト イ ウ コ ト ニ ホ コ リ サ エ カ ン ジ タ

俺のバンド活動、STARS'N STRIPESに於いても常にイアンのスタンスを持って生きている。続けるという意味や笑ったり怒ったり、素直にロックをする事だ。自分の為でもあり人の為でもある。いつしか世の中の音楽は進化し誰もが新しい音楽を模索しはじめている。でも俺はイアンのように俺に影響を与えてくれた奴ららが教えてくれた音楽をしてゆきたいと思っている。新しい音楽など必要ない。自分がいいと思う音やグルーヴをやりたいのだ。

"MOTT THE HOOPLE"の"GOLDEN AGE OF ROCK'N ROLL"という曲でイアンが歌っている大好きな歌詞がある。それは<子供達が笑ったり悲しんだりする素直な気持ちを失わない限り、ロックンロールは絶えることはない>という言葉だ。

コ ド モ タ チ ガ ワ ラ ッ タ リ カ ナ シ ン ダ リ ス ル ス ナ オ ナ キ モ チ ヲ ウ シ ナ ワ ナ イ カ ギ リ
ロ ッ ク ン ロ ー ル ハ タ エ ル コ ト ハ ナ イ

俺は素直に【RANT】を聴いて感動した事に対して何よりも自分自身が嬉しかった。
もっとグリグリな頭にするぜー!!


e0107476_4201158.gif□BGM : GOOD SAMARITAN
■IAN HUNTER『RANT』

2001年にリリースされた通算14枚目のソロアルバム。JKTでも伺えるがパーマヘアにでかいサングラスも健在だ。上記で語ったとおり枯れるほど涙を流してしまったほど最高にいいアルバムだ。もう何も語れない。毎晩これを聴いて酒を飲むだけだ。このアルバムで俺のMOTT THE HOOPLEとIAN HUNTERの壁がぶち壊れた。イアンはイアンでありその中にMOTT自体が含まれているのだ。最高に嬉しい気分だ。
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by ohpg | 2003-09-13 04:20 | Bar's Column