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揺るぎない気持ち

[ Bar-032 ]

8月15日「終戦記念日」。
毎年行われている
"遠藤ミチロウ"(THE STALIN) &"PANTAさん"(頭脳警察)らのイヴェントに
今年初めてSTARS'N STRIPESが出演する事となった。
俺自身が尊敬してやまない、
ミチロウさんやPANTAさんだけに
当然そのイヴェントも昔から知っていた。

それ故に、まさか自分がそのイヴェントに参加出来るとは
驚きとともに武者震いがする程だった。

しかも今年は仲野茂さん(アナーキー)率いる「ゲタカルビ」も参戦。
変わらない茂さんのギラギラしたあの眼差しに俺は楽屋で足がすくんだ。

丁度一昨年の夏に、セッションのイヴェントで「THE STALIN」のカバーをやらせていただき、
なおかつ、PANTAさんを交えて「頭脳警察」でもギターを弾かせていただいた。
そして先日のイヴェントも含め、この日本のロックシーンを支えてきた強者共に混じった瞬間に
ゆるぎないロックの力強さを感じ、自分が目指すべく方向性がまた強く感じられるようになった。
今年は、PANTAさんがツアー中に足首を骨折してしまったようで
イヴェントに参加は出来なかったがのが残念!


e0107476_23521670.jpgライヴ終了後は初めてミチロウさんや茂さん、
トシさん(ノータリンズ/頭脳警察)らと
ゆっくり話す事が出来た。
そのどれもが刺激的で、当時中学生だった俺が雑誌でしか知り得なかった話の裏などに驚きだらけだった。
茂さんいわく、自分は「馬鹿」なパンクロッカーでミチロウさんは「インテリ」なパンクロッカーらしい。

それ故に、2人の性分を合わせて1人になった時は最強なロックンローラーになるだろうと話していた。
そんなお互いの友好関係が何だかとても羨ましく思えたな〜。
昔は随分、すったもんだを繰り返していたらしいが、
そうやって時を経て親友同士になったり、

今も尚、同じステージで一緒にライヴを行っている姿勢にただただ脱帽!
多くのバンドマンがこの世界を退いてきた中で、続けてきた者こそ最強なのだ。



ツ ヅ ケ テ キ タ モ ノ コ ソ サ イ キ ョ ウ ナ ノ ダ 。



帰りの電車の中で、茂さんが俺に言った言葉、

「俺は負けたくねぇんだ」

そして、自分がガキの頃に反発してきた大人と同じ世代になった今だから

「これからなんだ」と。


俺はそれを聞いて言葉をなくした。
未だ、この人は何かをぶち壊そうとしているのか!?
素晴らしい!


e0107476_23533750.jpg俺が尊敬し、大好きなロックンローラーはみな、
今の俺が目指している方向性を
矢印のように示してきた人ばかり。
そして俺自身もこの短い音楽人生に於いて様々な出来事を繰り返し自問し辿り着いた場所でもある。
今でも変わらない阿呆な音楽業界に対し
初めて反感を抱いた14年前。

その時から、俺はこの業界と言う巨大な組織やシステムをぶち壊すことを一心にロックを行っている。
その気持ちは今も変わる事はない。
言葉ではなく音楽や歌、歌詞、そして何よりも「継続」で示したいのだ。
そんな自分の強固たる姿勢に対し、随分周囲からの冷たい反感もあったり。
自問自答を繰り返しては「これが正しいことなのか?」と思うこともあったが、
今は迷いなど何処にもない。
俺は俺のやり方でロックンロールしていくだけなのだ。


オ レ ハ オ レ ノ ヤ リ カ タ デ 
ロ ッ ク ン ロ ー ル シ テ イ ク ダ ケ ナ ノ ダ 。


間もなくリリースする新しいアルバム。
「産業ロック崩壊時代」に続く強いメッセージを十分に含んだつもりだ。
さて、敵はどう反応するかが今から楽しみだな(笑)

■2007.08.20.著


e0107476_23551761.jpgBGM : 遠藤ミチロウ 【 ベトナム伝説 】
1986年リリース。
1984年にソロアルバムとして初リリースした
カセットブックのLP晩。
中学生だった当時の俺に痛烈なロック魂をあたえた
最高のアルバム。


今もなお聞き続けている数少ないアルバムの1枚だ。
名曲「お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました」は
日本ロック名曲の殿堂入りだろう。
勢いだけのパンクではなく「おまえの犬になる」的な
独特な世界観もまた最高に酔える曲ばかり。
「仰げば尊し」などのミチロウさんにしか歌えないカバーもまた素晴らしい!
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by ohpg | 2007-08-20 23:58 | Bar's Column

終わらない旅

[ Bar-031 ]

e0107476_4501958.jpg
7月4日から12日まで、
自身初めてのアンプラグド・ツアーを行った。
長い付き合いの親友
「木村辰也」from 京都の"DESTINY"が
個人名目で活動している
「死に方教室」と共に。


随分前から先にその活動を行っていた彼から、
「いつか一緒にギター1本で一緒に日本全国をまわろうや」、
と言う言葉が始まりだった。
そんな俺も彼も、ロックバンドで歌っている性分だけに、
俺自身の中に於いて、アコギ1本でツアーをして歌うという
リアルな想像ができなかったのが正直なところ。
1991年に初めて機材車を手に入れ、かれこれ16年もツアーを行ってきたが、
これ程、刺激を受けて、様々な意味で
自分の足下を確認できたツアーもなかったかも。
そしてそこにとりまく沢山の人々や小屋、環境など。

13才の頃、当時フォークソングに狂っていた姉さんの影響を受けて
初めて弾いたアコギ。
それからロックに憧れてエレキに持ち替えたものの、
つねにアコギを持ち続け、歌い弾き続けて来た。
だから、どちらかと言うと、エレキよりも身体に馴染み親しんでたつもりだった。
でも、いざ、きちんとしたライヴという形式でそのアコギを持って
ステージに立った瞬間、
歌い始めた瞬間、ギターを奏でた瞬間の全てに於いて、
いかに自分が「未熟」だということを改めて思い知らされた。。。
そして、幾度となく考えさせられた「自分の世界」。

「死に方教室」のようなタツヤの中にあるDESTINYとはまた違った、
人の「闇」の中に存在するとても深い人間の「根」的な表現。
決して悲観的なものではなく、過去や未来を見据えた表現っていうのかな〜。
これはあくまで俺個人が思った表現だけどね。
スローな黒い本当の意味でのファンクみたいな、SADEみたいな世界観。
それと、沢山の同じ出演者を見て、
最近の流行もん的な元気一杯なフォークや、まさに日本の四畳半的なフォーク、
バラッド中心なアコスーティックからテクニックを十分に用いたファンクまで様々。
その中で、果たして俺はバンドではなく、アコギ1本を持ってステージに放り出されたときに
何が出来て、何を訴え、伝える事ができるのだろう?
その繰り返しだった。

でね、
そんな中で、やっぱり俺はこうしたい!とかこうであるべきなんじゃないかと思ったのが
MOTT THE HOOPLEのようなグルーヴとJANISのような歌。
そして何よりも「自分らしさ」。
ただそれだけだった。
勿論、今の俺にはそういう表現を人に伝えられるほどの力もない。
でも、そうしたい、そうでありたいと心から思えたんだよ。

音楽を追求するとは、きっとそういう事なのだろう。
アンサンブルとして、バンドやなんかで演奏する事はある意味、簡単でもあり難しいこと。
でも、歌だけとか、ギターだけ、ベースだけ、ドラムだけ、など
様々な楽器ひとつに於いても、伝える事はできるはずだ。
歌がなければ表現できないギターはただの楽器だろうし、
ドラムがなければリズムをとれないベースはただの重い楽器。
でも、その指先や心があれば、ただそれだけでも人に伝える事が出来るのが
「音楽」なのかもな。
音楽を始めた13才からこの年になるまでの25年間。
今まで俺は一体何を学び、何を練習し、何をやってきたのだろうと
心から痛感できたツアーだった。

そして何よりも、
STARS'N STRIPESのメンバーが、いかに俺にとって大切なメンバーである事とともに
グルーヴや音なのだと言う事も思い知ったよ。

一方、沢山の人たちとの出会い、小屋など素晴らしい出会いで一杯だった。
長いこと活動してきた中で、音楽を通じて逆に反感を持った音楽業界やら
よく分からんプロ、アマに限らない沢山のミュージシャン。
意味もなくライヴをやってツアーをやって、自己満足の活動を行い
マスターベーションばかりで「やった気」でいる奴ら。
この日本にはまだまだ、その心意気と素直なひた向きさを持った
素晴らしいミュージシャンやバンドマン、
ライヴハウスの熱い人間が死ぬ程いる。
だからこそ、毎日のただ生活の為だけの仕事や意味のない付き合い、
それらに付随する全てのモノを必要としない。

何故なら、自分は「音楽」の道を選んだから。

それ故に、自分の歌、ギター、バンドで1人でも多くの人に
何かしら伝えられる事が出来たら嬉しい。
きっとこれは生涯の目標だったり、目指す所なのかも。

今回のツアーで出会った沢山の方々に大感謝です。
それは偶然ではなくホント「必然」だったのだと思うよ。
いつか、自分の行っていることに満足して旨い酒を飲める時がくるように
今日も明日も歌い続けていくしかないんだよね。

■2007.08.12.著


e0107476_4504781.jpgBGM : BILL EVANS TRIO 【 WALTZ FOR DEBBY 】

1961年リリース。46年の時を経て尚、
多大なを与え続ける。
ビル・エヴァンスの名盤だろう。


スコット・ラファロ(b)、ポール・モチアン(ds)とのトリオにおいて、
特にこのヴィレッジヴァンガードのライヴは最高だ。
3人のくりだす、音楽のマジックは圧巻とともに切なくあったり、
また癒しの音だったりする。
こんな暑い夜中にはスコッチでも飲みながら最高のアルバムかも。
10年くらい前に「村上春樹」の影響で聴いたのが最初でした。
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by ohpg | 2007-08-12 04:55 | Bar's Column